平成23年度より医師2名で診療にあたっています。当科は福岡市内の中核総合病院の眼科として幅広い眼疾患について対応しており、全身疾患をともなう患者さんの治療が他科との連携でスムーズに行えることが特徴です。
ぶどう膜炎とは、眼内に生じた炎症性疾患の総称ですが、眼だけではなく、全身の疾患と関連して生じることが多い病気です。種々の原因で生じるぶどう膜炎の病因診断と治療を他科と連携しておこなっています。当科では重症のぶどう膜炎症例に対する入院治療もおこなっています。
主に加齢やコンタクトレンズの長期装用に起因する眼瞼下垂に対して手術をおこなっています。また加齢性、先天性の眼瞼内反症に対する手術など、様々な眼瞼形成手術に対応しています。
当院では全身合併症を有する患者さんが多く、安全な手術を第一に考え入院主体で白内障手術をおこなっていますが、患者さんのご要望にも応じて日帰り手術もおこなっています。入院の場合、片眼手術で3日から7日、両眼手術で6日から10日の入院となります。手術機器、眼内レンズは順次新しいものを採用しています。尚、当院では多焦点眼内レンズは導入しておりません。
平成22年に最新の光干渉断層計(OCT)を導入して種々の網膜硝子体疾患に伴う黄斑病変(黄斑浮腫、黄斑上膜、黄斑円孔など)に対する薬物療法、硝子体手術を行っています。
糖尿病網膜症の管理・治療は当院内科の糖尿病専門医と連携しながら行っています。網膜症に対するレーザー治療、硝子体出血、増殖網膜症に対する硝子体手術のみならず血管新生緑内障などを生じた重症例に対する手術もおこなっています。裂孔原性網膜剥離も含めた硝子体手術件数は平成22年度は43件でした。
定期的な視野検査を行いながらの点眼治療が中心ですが、必要な患者さんには手術治療も積極的におこなっています。線維柱帯切開術(流出路再建術)と線維柱帯切除術(濾過手術)を患者さんの状態に応じて使い分けています。
過去5年間の入院手術件数(白内障1日入院を含む)は以下のとおりです。
| 年度 | 白内障 | 緑内障 | 網膜復 位術 |
硝子体 手術 |
眼瞼 下垂 |
内反症 | 斜視 | 腫瘍 | 翼状片 ・他 |
合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| H18 | 344 | 22 | 9 | 38 | 33 | 16 | 5 | 1 | 15 | 483 |
| H19 | 398 | 19 | 16 | 35 | 32 | 14 | 5 | 5 | 12 | 536 |
| H20 | 367 | 16 | 5 | 42 | 56 | 9 | 10 | 5 | 12 | 522 |
| H21 | 426 | 15 | 4 | 50 | 52 | 12 | 4 | 7 | 12 | 582 |
| H22 | 286 | 19 | 6 | 43 | 11 | 8 | 0 | 9 | 11 | 393 |
○ 主な外来設備
光干渉断層計(OCT)/A-,Bモード超音波検査装置/眼底カメラ・ファイリングシステム/マルチカラーレーザー/YAGレーザー/角膜内皮細胞測定装置 等
○ 初診時にできる限りの検査をおこないますが、検査によっては予約が必要な場合もあります。できるだけ、受診日に診断と今後の方針を説明できるよう心がけています。
○ 月、水、金の午後は蛍光眼底検査、レーザー手術、視野検査、斜視弱視検査等を予約でおこなっています。