浜の町病院放射線科をもっと知りたい方へ

【特徴・特色】

放射線科
松浦 隆志(放射線科部長)
  1. 診療内容の概要
    • 各種画像診断(CT,MRI,RI,ANGIOなど)
    • 消化管のX線検査、内視鏡検査および内視鏡を利用した消化管病変の治療
    • IVR(血管造影の技術を利用した治療やステントを使った治療)
    • 悪性腫瘍に対する放射線治療
    • 超音波内視鏡検査による消化器病変の診断
    • その他の放射線診断全般
  2. 特徴、特色

     当院では放射線科として必要な多くの診断および治療装置を完備し、精度の高い画像診断と治療を行っている。
    消化器内科、外科と共同で行っている肝悪性腫瘍に対するTAEやリザーバー留置および早期胃癌や大腸癌の内視鏡下治療の経験が豊富。食道、気管気管支ステントの経験も多い。
    脳外科領域では頭蓋内動脈瘤の診断や髄膜腫の術前TAEなどをしている。
    乳房温存療法後の放射線治療も積極的に行っている。血液疾患の治療経験が多く骨髄移植前の全身照射の経験も豊富。

    【特殊診断および治療(IVR)】

     消化器領域では、手術不能あるいは進行転移性腫瘍また肝臓癌に対して経皮的動注リザーバー留置による動注化学療法を多く行っています。
    この治療は外来で週1回動注化学療法ができ患者さんのQOLの改善に有効でその治療効果も極めて良好です。
     呼吸器領域では肺癌の診断で、気管支鏡検査やTBLBで組織診断がつかない抹消型肺腫癌に対してはCTガイド下肺生検を施行しています。現在約100例に施行しており検体採取率95%で正診率66.7%でした。合併症として気胸が約20%に見られましたが、重篤なものはありませんでした。
     この他、肺癌やリンパ節転移による機動狭窄に対して気管、気管支EMS留置を行っており窒息寸前の患者さんの劇的な呼吸症状の改善を認めています。
    食道気管支瘻の患者さんには Coverd EMSを用い良好な成績をあげています。

  3. 特殊外来

     院外医療機関からの紹介によるCT、MRI、RIなどの画像診断や消化管のX線、内視鏡および内視鏡下治療を受け付けている。
    なお、CT、MRIの受付要領は下記のようになっています。

    • 1) 検査予約の方法

       浜の町病院(代表721-0831)CT、MRI受付(内線2285)に電話し、検査日時を予約してください。その際撮影部位、造影剤使用の有無をお伝え下さい。MRIは検査が込んでいますので、できるだけ検査部位をしぼっていただきますようご配慮お願いいたします。

    • 2) 検査当日

       検査当日は患者様に検査目的や臨床事項を書かれた情報提供書もしくは当院のCT、MRI検査依頼書をつけて予約時間の30分位をめどに受付窓口にて放射線科外来受診の手続きをして放射線科外来に来てください。FAX受信(医事科0120-721-991)を前もってされれば窓口にてお待たせする時間は少なくてすみます。なお、当院の検査依頼書が必要であれば申しつけください。お送りいたします。
       原則として検査後はフィルムと報告書を患者様にお渡ししますが、放射線科医の都合によっては報告書が遅れることもあります。放射線科医が患者様に検査結果を説明することはしておりません。

    • 3) その他の注意事項
      • 造影剤使用の指示をされる際には患者様にアレルギィー歴などの問診をお願いいたします。
      • 造影剤によるアレルギィー歴、MRIの造影剤については喘息の病歴のある患者さんには使用しないことを原則としています。
      • CTの造影剤使用時にはクレアチニン値の記入が必要となります。正常値を超えると急性腎不全のリスクがあり、1.5mg/dl以上は原則として使用していません。
        造影剤の適応については放射線科医にゆだねられてもかまいません。
      • MRI検査時には過去の手術や外傷による体内金属やペース・メーカー、補聴器などについてもご注意くださいますようお願いいたします。

       上記の理由で検査できずに患者様の無駄足となり、苦情があることがあります。体内の金属については人工関節やプレートなどのように、体にしっかり固定してあるものは問題ありません。
      最近の手術時のペッツなどは磁性体でないものが多いようですが安全性の保障はできず、また撮影部位に近ければアーチファクトとなり、よい検査ができないことがあります。腹部の検査や造影剤を前提としている場合には、検査前の食事はされないほうが望ましいと考えます。RIの検査予約はRI検査室(内線2284)にて受け付けています。
       ご不審の点がございましたら、放射線科外来(内線2315もしくは直通721-9932)にお問い合わせ下さい。


      難治性出血性放射線性腸炎に対するホルマリン散布療法

       前立腺がんや膀胱ガンなど泌尿器領域また子宮がんなどの婦人科領域の進行がんの近年の治療成績の向上により放射線治療後の合併症としての出血性難治性放射線性腸炎の治療に難渋する頻度が増加しています。 これらの症例に対しては当院独自の内視鏡的ホルマリン散布療法を施行し良好な成績を上げています。(参考文献:難治性出血性放射線性腸炎に対する内視鏡的ホルマリン散布療法の検討。松浦隆志 他。日本大腸肛門病学会雑誌54:4,253-257,2001)

      消化管狭窄に対するバルーン拡張術およびEMS(Expandable Metallic Stent)留置術

       食道癌や術後の消化管吻合部狭窄に対して当院ではバルーンカテーテルを用いて拡張を行い良好な成績をあげています。我々は主としてCRE baloon catheter(Boston scientific 社製)にて行っており、このカテーテルの特徴は拡張性に応じてバルーン径が調節でき、極めて安全に拡張できるのが特徴です。
      また、手術適応のない進行食道癌に対しては当院では9年前から積極的にEMS(Expandable Metallic Stent)を用いて極めて良好なQOLの改善を認め在宅緩和治療を行っています。
      EMSを留置することにより劇的に食事摂取が可能となり患者さんの終末期医療の強力な武器となっています。(参考文献:手術不能悪性腫瘍上部消化管狭窄に対する Expandable Metallic Stent の有用性と問題点。共済医報 50巻3号212-218 2001)
       最近では適応を拡大し進行胃癌、直腸癌やその他の局所再発による消化管狭窄に対しもEMSを留置し良好な成績をあげています。

      消化管異物摘出術

       魚骨やその他の異物誤嚥に対し内視鏡的摘出術を行っています。PTP製剤の誤嚥や小児のアルカリ電池などの異物誤嚥は意外に多く各症例に応じて処置具を選択肢摘出しています。

      内視鏡的胃瘻造設術(PEG:Percutaneous Endoscopic Gastrostomy)

       PEGの対象例の多くは自発的に傾向摂取の出来ない患者さんでありわが国では脳血管障害の為に寝たきりになっている高齢者が大多数を占めます。
      この様な症例に対する栄養管理として

      1. 経静脈栄養(IVH)
      2. 経鼻胃管による経腸栄養
      3. 胃瘻(PEG)からの経腸栄養

      上記の3種類があり、わが国ではなぜかIVHが多く用いられてきました。
      生理学的な観点と合併症の観点から医学的には明らかに誤りで医療経済的にも不適切です。このため経腸栄養が最も生理的で、有効、簡便、かつ安全な方法で、当院は福岡市中心部の急性期総合病院であり、寝たきりの高齢者はほとんどいませんが、最近は神経疾患や悪性腫瘍症例に積極的に行っています。
       この手技は簡便で有用な手段であり所要時間も20分から30分と通常の内視鏡検査とほぼ同じで、内視鏡室で局所麻酔で行っています。しかし、一般診療所の医師や寝たきり老人などを在宅で診ている家族などのPEGに対する認識はまだまだ低いと思われます。
       今後は近隣の診療所などと連携し積極的に啓蒙し、急性期総合病院もPEG造設から初期管理までを外来あるいは短期入院で行っていく様努力したいと考えています。
      尚、当院は全国的なPEGネットワークに加盟しておりいつでも患者さんの受け入れを行っています。詳細はPEGのホームページをご覧ください(参考文献:消化管領域における低侵襲的治療としての Interventional Endoscopy. 共済医報 51巻2号 175-177 2002)

      【浜の町病院での消化器内視鏡関係のカンファレンス】

       浜の町病院での消化器および内視鏡関係のカンファレンスは以下のごとく行っていますのでお知らせいたします。参加自由で院外の先生にも公開しています。
      *消化器内視鏡カンファレンス(内視鏡室)
      内容:1週間分の全内視鏡検査を画像フィリング装置のコンピューター画面で見直し診断や治療方針について討論しています。
      毎週 月曜日、木曜日 午後4時30分より
      (所要時間:約30分から1時間)
      *院内消化器カンファレンス(別館地下カンファレンス室)
      内容:臨床的にあるいは病理学的に興味深い手術症例2例を選んで徹底的に討論しています。
      毎月 第2木曜日 午後6時00分より
      (所要時間:約1時間から1時間半)
      *中央区消化器研究会(別館5階 研修講堂)
      内容:当院に紹介となった手術や内視鏡的治療症例、内科的に治療したが診断困難例またこれから紹介したい症例などを呈示し検討あるいは結果説明を行っています。また、中央区の病院、佐田病院、博愛会病院などからの興味ある症例報告なども行っています。参加資格は特にありませんので中央区以外の会員の先生方の参加も大歓迎です。症例呈示希望の先生は下記までご連絡下さい。
      消化管が中心ですが肝、胆嚢、膵症例でも結構です。
      毎月 第4月曜日 午後7時より
      (所要時間:1時間半から2時間)

      尚、不明な点は下記までお問い合わせ下さい。
      〒810-8539 福岡市中央区舞鶴3-5-27
      国家公務員共済組合連合会 浜の町病院 放射線科・内視鏡室
      Tel:092-721-0831. Fax:092-714-3262. 内線 2503
      (連絡責任者:内視鏡室・放射線科 松浦隆志)
      E-mail:matsuura@hamanomachi.jp


      【外来診察担当医師一覧】

       松浦 隆志(まつうら たかし)
       [S.55年卒]
      【役職】
       放射線科部長
       中央放射線部部長
       内視鏡担当部長
       九州大学医学部臨床教授
      【専門】
      1. 放射線診断およびIVR(一般,消化器、血管造影診断およびIVR)
      2. 消化管内視鏡診断および治療(消化管出血の止血、消化管内早期悪性腫瘍内視鏡切除やEMS金属ステント留置また内視鏡的胃瘻造設術(PEG)など)
      3. 超音波診断
      4. 人間ドックおよび消化器集団検診
      【所属学会】

       日本医学放射線学会 専門医 専門医会運営委員
       日本IVR学会 指導医
       日本消化器病学会 専門医・指導医 九州支部評議員
       日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医 九州支部評議員
       日本消化器がん検診学会 専門医・指導医  九州支部・本学会評議員
       日本大腸肛門病学会 専門医・指導医
       日本超音波医学会 専門医・指導医


       舛本博史(ますもと ひろし)
       [S.58年卒]
      【役職】
       放射線治療部長
      【専門】
       放射線治療
      【所属学会】

       日本医学放射線学会 専門医
       日本放射線腫瘍学会 認定医
       日本癌治療学会
       日本肺癌学会
       日本ハイパーサーミア学会


       田中厚生(たなか あつお)
       [H.4年卒]
      【役職】
       放射線診断科医長
      【専門】
       画像診断一般・IVR (interventional radiology)
      【所属学会】

       日本医学放射線学会 専門医
       日本IVR学会
       日本神経放射線学会


       川波 哲(かわなみ さとし)
       [H.6年卒]
      【役職】
       放射線科医長
      【専門】
       画像診断一般
      【所属学会】

       日本医学放射線学会 専門医
       日本核磁気共鳴学会
       日本消化器内視鏡学会
       日本乳癌学会
       日本肺癌学会
       日本産業衛生学会