【最新鋭MRIおよび最新型医学検査装置のご紹介】

放射線科部長 松浦 隆志

 当院ではこれまでのMRIおよび核医学装置(ガンマカメラ)の老朽化のため本年2月に最新型2機種に更新いたしました。導入された機種はシーメンス社製最新鋭・最速1.5T(T:テスラとは磁場の強度の単位で、地球の磁場が1G(ガウス)で1T=10000Gです。)MRI MGNETOM Symphony Maestro class)(図1)と角度可変型2検出器ガンマカメラ e-CAM核医学装置(図2)です。両機器ともにもっとも新しい機種で検査時間も従来の機器に比べ著しく短くなり、また画像もきれいで検査精度が向上しています。また、検査台への乗り降りがしやすいように寝台が低い位置まで移動したり、検査時の圧迫感や恐怖感をやわらげるなど患者さまに優しい設計となっており、浜の町病院放射線科がめざしている" 患者さまの気持ちを重視した、より正確で、迅速かつ快適な検査"の理念にも適合した検査機器です。

図1 MRI(シーメンス社製 最新鋭・最速1.5T)

図1 MRI(シーメンス社製 最新鋭・最速1.5T)

図2 角度可変型2検出器ガンマカメラ e-CAM核医学装置

図2 角度可変型2検出器ガンマカメラ e-CAM核医学装置


■ MRI検査とは?

 患者様(全身あるいは身体各部)を超伝導磁石の中に起き、らせん状のコイルに電流を流すことにより強い静磁場をかけます。これに交流電流を短時間流すと電磁波(RFパルス)が生じます。すると、これに呼応して体内組織の水素原子核が種種の程度に共鳴し、信号(電磁波)を出します。発生した信号は組織の組成と磁石の性質(磁場の強さ)によって異なります。受信用コイルでこの信号を検出し、高度なデータ処理をへてモニター上に画像化します。これによって病気の部位や広がりを判定します。

図3

図3

 MRIがCTより優れている点は、放射線をもちいないので被爆がない。様々の方向の断層像が得られる。解剖学的情報が詳しい。組織の微細な病的変化の検出に優れている。信号強度により組織を特定できる。(脂肪、血液、水など)などです。整形外科での膝や肩の関節や脊椎、脳神経外科での脳腫瘍や脳血管(MRA)(図3)、産婦人科領域での子宮や卵巣の腫瘍製疾患に有用性が高く、新しいMRIでの検査時間は従来の約半分の15-20分程度です。勿論MRIの苦手な部分はCTや超音波検査などを用いて総合画像診断を行っています。


■ 核医学検査(RI:ラジオアイソトープ)とは?

 患者様に、放射性薬剤を投与し、体内から飛び出すγ(ガンマ)線をガンマカメラで検出して画像化する検査です。放射性薬剤は主に経静脈的に投与します。

図4

図4

CTやMRI、超音波検査は解剖学的、構造的情報を提供しますが、核医学検査は主に代謝、血流などの組織・臓器の機能的情報を提供します。このため様々な情報解析ソフトが重要になります。今回導入した最新型核医学装置e-CAMは骨シンチやガリウムシンチなどの従来の撮像のみの検査での画質の向上、迅速化は勿論、心臓の機能検査(図4)や脳血流量の測定のための画像解析が簡単かつ正確に行うことができます。

16年度中にはMDCT(16列)の導入も計画されており、すべてが最新鋭の放射線診断機器となります。充実した検査・正確な診断をめざし放射線技師、看護士、医師全員で頑張っています。なにかわからないことや不安なことがありましたらスタッフにご相談ください。

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